環境・市民活動アーカイブズ資料整理研究会(公開オンライン開催)「民間に保存された公的文書 ―「1970年代東京都公害問題対策資料」から考える」開催のご案内
環境・市民活動アーカイブズ資料整理研究会(公開オンライン開催)
「民間に保存された公的文書 ―「1970年代東京都公害問題対策資料」から考える」開催のご案内
開催日時:2024年2月26日(月)13:30-16:00
形 態:zoomミーティング
参 加 費:無料
申 込:下記フォームよりお申込みください。申込みいただいた方に、後日zoomのリンクを送ります。
【申込用フォーム】https://forms.gle/v1hBLfzEi3AXQPfYA
報 告:
・「1970年代東京都公害問題対策資料の概要と公開の意義―資料整理担当者の立場から」
宇野淳子(法政大学大原社会問題研究所環境アーカイブズ専門嘱託(アーキビスト))
・「環境資料における公的文書との向き合い方―行政-市民社会の応答関係の形成を模索する環境社会学の立場から」
大門信也(関西大学社会学部教授、環境社会学)
・司会・趣旨説明 山本唯人(法政大学大原社会問題研究所特任准教授)
開催趣旨:
法政大学大原社会問題研究所環境アーカイブズ(以下、環境アーカイブズ)では、2023年度において、「受入番号0016 1970年代東京都公害問題対策資料」を公開する予定で準備を進めている。本資料群は、1970年代、東京都副知事等を務めた舩橋俊通の手元に収受された公害行政に関する資料群が、親族の研究者・舩橋晴俊によって、大学運営のアーカイブズ機関に寄贈されたものである。
本資料群の文書は、東京都による公害問題対策の一環で作成・収受された、事実上の公文書であるが、庁内の規程に基づき公文書館で公開される「歴史公文書等」とは異なり、元行政職員の個人によって選別・保管されていたという意味で、資料群の性格としては民間文書に位置づけられる。こうした資料群の由来を踏まえることで、本資料群からは、1970年代当時の公害行政の実態に加えて、通例の「歴史公文書等」として整理される文書群からは把握の難しい様々なタイプの情報を、資料の並びや形態の多様性などを通して、読み取ることができる。
本研究会では、「公的性格」と「民間的性格」が複雑に交錯する本資料群の由来や性格を、「民間に保存された公的文書」という視点から捉え直し、環境アーカイブズという<場>において、保存・公開、活用促進をはかることの意義を考える。
〈チラシ〉
https://k-archives.ws.hosei.ac.jp/wp-content/uploads/2024/02/240226_tirasi.pdf
連絡先 法政大学大原社会問題研究所環境アーカイブズ
電話:042-783-2098(平日9:00-16:30)
メール:k-archives@ml.hosei.ac.jp
主催 法政大学大原社会問題研究所
環境・市民活動アーカイブズ資料整理研究会
「1970年代東京都公害問題対策資料」の受入時における資料の状態(一部)、原所蔵者によって「騒音振動」「悪臭」などイシューごとに、資料群がまとめられていた。