環境・市民活動アーカイブズ資料整理研究会 2017年度第2回研究会のご報告

本研究会は、法政大学大原社会問題研究所の研究活動の一環として、公害をはじめとする環境問題や、薬害、市民活動等にかかわるアーカイブズ資料の整理や活用について考察することを目的に毎年開催しています。

2017年度第2回の研究会は、10月21日に法政大学市ヶ谷キャンパスで行われました。今回は水俣市立水俣病資料館学芸員である香室結美さんから、資料館に携わった1年半の成果と直面している問題について、お話いただきました。

・資料館が所蔵する水俣病にかかわる貴重な資料へのアクセスをどう増やすか

・個人情報や情報公開にどう対応するか

・人が変わっても資料整理を継続的に行うためのマニュアルづくり

・資料目録を水俣病に関係する資料館で横断的に共有できないか など

公害資料という個人情報が多くふくまれる資料をあつかう際に考えなければならない問題を、忌憚なくお話いただきました。

また、後半のワークショップでは、香室さんからの問題提起を受け、公害資料をあつかう専門職員としての悩みを共有し、解決に向けた議論を重ねることができました。

この研究会は来年度も継続して行っていきます。

ご参加お待ちしております。