研究会

立教大学共生社会研究センターと法政大学大原社会問題研究所環境アーカイブズ共催で公開セミナーを開催します。

川は、時に流域に洪水をもたらすとともに、人々の暮らしに豊かな恵みをもたらす存在でもありました。しかし戦後、治水・利水等を目的とする大規模公共事業が川の姿を大きく変えます。そして、人々と川がともに築いてきた地域社会の姿も変わっていきました。
今年も、異常な豪雨による大規模水害が各地で多発しています。そこでセンターでは、川と暮らしの問題を考える公開セミナーを企画いたしました。まず、群馬県長野原の八ッ場ダム建設に反対するNGO「八ツ場あしたの会」事務局の渡辺洋子さんに、ダム建設事業の問題点や流域住民の生活、ダムと水害との関係、そして運動の果たすべき役割についてご講演いただきます。また、徳山ダム（岐阜県）反対運動の訴訟資料について、川田恭子さん（法政大学大原社会問題研究所環境アーカイブズ）に、兵庫県の山間村落（宍粟郡一宮町閏賀部落）の地域社会と川との関係について、長谷川達朗さん（一橋大学大学院）に、それぞれご報告いただいたうえで、ご参加のみなさんとともに川と人間の関係を再検討してみたいと思います。ふるってお申込みください。

★★定員30名：事前申し込みが必要です★★ 

日時：2019年12月7日（土） 13:00～17:00（12:30開場）
場所：立教大学池袋キャンパス　14号館　4階　D402教室
講師：渡辺洋子氏（「八ツ場あしたの会」事務局）
川田恭子氏（法政大学大原社会問題研究所環境アーカイブズ）
長谷川達朗氏（一橋大学大学院社会学研究科）
主催：立教大学共生社会研究センター
共催：法政大学大原社会問題研究所環境アーカイブズ

講師・スピーカーのプロフィール：【渡辺洋子さん】
1980年東京外国語大学卒業。1999年に立ち上げられた群馬県の市民団体「八ッ場ダムを考える会」の事務局を2002年より務め、2007年からは同会の活動を継承し首都圏全体に広げることを目的に設立された「八ッ場あしたの会」事務局を務める。共編著に『八ッ場ダム　過去・現在・未来』（岩波書店、共著、2011年）、『八ッ場ダムは止まるか』『首都圏の水が危ない』（岩波ブックレット、2007年）編集、『川辺の民主主義』（共著、ロシナンテ社、2008年）など。【川田恭子さん】
2017年3月学習院大学人文科学研究科アーカイブズ学専攻博士前期課程修了、現在同専攻博士後期課程在籍。法政大学大原社会問題研究所環境アーカイブズのリサーチ・アシスタントを経て、2018年4月より専門嘱託（アーキビスト）。論文に、「スモンの会全国連絡協議会・薬害スモン関係資料公開の意義と課題」『大原社会問題研究所雑誌』（2019年8月号）など。【長谷川達朗さん】
2016年島根大学法文学部卒業。現在一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程在籍。専門は日本近現代史、経済史、村落史。共編著に閏賀のあゆみ編纂委員会『閏賀のあゆみ―《記録と記憶》を未来につなぐ―』（2018年）など。

★★お申し込み・お問い合わせは共生社会研究センターまで★★
メール　kyousei@rikkyo.ac.jp
電話　03-3985-4457
Fax 　03-3985-4458