環境・市民活動アーカイブズ資料整理研究会「 『大原社会問題研究所雑誌』「高度経済成長のなかの薬害問題―サリドマイド事件関係資料を読み解く」特集をふり返る―執筆者による報告と相互討論」開催のご案内

環境・市民活動アーカイブズ資料整理研究会(公開オンライン開催)
『大原社会問題研究所雑誌』「高度経済成長のなかの薬害問題―サリドマイド事件関係資料を読み解く」特集をふり返る―執筆者による報告と相互討論 開催のご案内

 

開催日時:2023年2月28日(火)13:30-16:15
形  態:zoomミーティング
申  込:下記フォームよりお申込みください。お申込みいただいた方に、後日zoomのリンクをお送りします。
【申込用フォーム】
https://forms.gle/Lo3mRfaHBeMLW1gU6

 

報 告 者:
山本唯人 法政大学大原社会問題研究所特任准教授(環境アーカイブズ担当)

・特集にあたって

・論文「環境アーカイブズのなかの薬害問題―「サリドマイド事件関係資料」を通して」
長谷川達朗 法政大学大原社会問題研究所兼任研究員(元環境アーカイブズRA)
・論文「高度経済成長期の薬害と家族・消費―日本のサリドマイド事件の場合」
松枝亜希子 立命館大学生存学研究所客員協力研究員
・論文 「サリドマイド訴訟への市民運動による支援と原告団との見解の相違について」
川俣修壽 ジャーナリスト(「サリドマイド事件関係資料」寄贈者)
・論文「サリドマイド事件の歴史的資料」
司会 藤原千沙 法政大学大原社会問題研究所教授

 

*本研究会では各論文の執筆者より要点を簡潔に報告した上で、相互討論を行います。論文内容の詳しい報告は行いませんので、論文に目を通した上でご参加ください。
*論文は法政大学大原社会問題研究所ウエブサイトで全文公開されています。
『大原社会問題研究所雑誌』第769号(2022年11月号)「高度経済成長のなかの薬害問題―サリドマイド事件関係資料を読み解く」
https://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/oz/contents/?id=2-001-0000086

 

開催趣旨:
 2022年11月、『大原社会問題研究所雑誌』第769号に「高度経済成長のなかの薬害問題―サリドマイド事件関係資料を読み解く」特集が掲載されました。
 本特集は、2021年5月、環境アーカイブズが所蔵する「川俣修壽・サリドマイド事件関係資料」が公開されたことを受けて、企画されたものです。
 環境アーカイブズには、サリドマイド事件と薬害スモンという、日本の高度経済成長期に多くの被害者を出した薬害に関する資料群が所蔵されています。
 現在の専門分化した学問のなかで、薬害は「環境問題」というよりも、「医療」の分野で研究されるのが一般的です。他方、草創期の環境アーカイブズでは、高度経済成長期に続発した薬害を、同時代の公害と比較しながら、「生産活動や消費活動という人為的原因」によって、「個人の生存・生活や社会の存続に対する打撃や困難」がもたらされた、広義の「環境問題」と捉え、その資料を積極的に収集しました。
 本特集では、こうした資料群成立の経緯を踏まえ、広義の「環境問題」という視点から薬害資料を捉え、高度経済成長期の社会が人びとにどのような問題をもたらしたのか、そこから現在に引き継がれる問題を浮き彫りにしたいと思いました。
 本研究会では、この特集の執筆者4人にご登壇いただき、要点を報告した上で、相互討論します。参加者のみなさまとも質疑応答の時間を設けます。

 

≪チラシ≫

https://k-archives.ws.hosei.ac.jp/wp-content/uploads/2023/02/event20230228_compressed.pdf

 

  

 

 

 配架されたサリドマイド事件関係資料